13分野454指標、イギリスのインパクト評価ガイドライン「Mapping outcomes for social investment」

日本でますます拡大している社会的インパクト投資。欧米では2010年前後から、事業のインパクトを評価する指標などが開発されてきました。

今回は、2013年にイギリスで開発された「Mapping outcomes for social investment」の内容をご紹介します。

このインパクト評価ガイドラインは、次の13分野からなります。

  1. 住まい  Housing and essential needs
  2. 教育   Education and learning
  3. 雇用   Employment and training
  4. 身体疾患 Physical health
  5. 薬物使用 Substance use and addiction
  6. 精神疾患 Mental health
  7. ウェルビーイング Personal and social well-being
  8. 政治参画 Politics, influence and participation
  9. 金融と法 Finance and legal matters
  10. 芸術と文化 Arts and culture
  11. 公衆安全 Crime and public safety
  12. 地域社会 Local area and getting around
  13. 環境保全と気候変動 Conservation of the natural environment and climate change

さて、ESG投資の今後の肝になると言われているE(環境)分野に該当する
「13. 環境保全と気候変動 Conservation of the natural environment and climate change」
の指標を見てみましょう。
  • 自然遺産・環境の保存の増加
  • 農業の持続性の向上
  • エネルギーシステムの改善
  • 生み出された再生可能エネルギー量の増加
  • エネルギー効率の向上
  • グリーンビルディング、サステナブルビルディングの建設・改築数の増加
  • 交通の持続性の向上
  • 廃棄物管理の向上
  • 水資源管理の向上
以上、9つが挙げられていました。

環境分野のトピックとしては、生物多様性、エネルギーの消費と保全、産業廃棄物や大気汚染、リサイクルなど地域性の高いものから、気候変動という地球規模の課題もあります。この指標は、その両方をカバーするものとなっています。
また、このガイドラインでは、人間の活動が大気中の温室効果ガス濃度を上げ、地球環境の悪化をもたらしていると言っています。これ自体は周知の事実ですが、それを踏まえれば、環境インパクトの指標は一分野とするのではなく、あらゆる活動で測られるべき共通指標とするべきではないかと思いました。

この評価ガイドラインでは、このような13分野で454つの指標が提示されています。

これらを活用して社会的インパクト投資のインパクトを測ることで、ますますインパクト投資が広がっていくことを期待します。

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